2005年5月のありがとう
ローハス社会を創る
 破壊者が大家になった時に、その革命は崩壊をはじめる。
 日経ビジネス5/23に、アンダー40とオーバー40の闘い方や考え方の差と、その破壊力を特集していた。
 双方の旗手、ホリエモン系列と、藤巻幸夫(45)、田作朋雄(49)等なかなか面白い。本質は、年齢より人間力にあると思うのだが。
 日本の閉塞10年の歴史圧力が、平成の坂本龍馬、大久保利通らを求めているのだろう。
 しかし明治政府を創り上げたのは革命家であったが、新ヒーローは、ITをメインにスピードと時価総額のフレームワークで稼いでいるに過ぎない。
 そう、今の破壊者達が直ぐ大家になり、その革命は力を失う。
 全く新しいデザインでそれらを再構築する事業を創造すべきである。そして新しい社会を出現させるべきである。
 その新しい社会を形成するキーワードをローハス(LOHAS)と呼ぼう。
 このローハス社会は、無機的な若者たちでは完成しない。
 これからの社会は、オーバー50がアンダー40たちと有機的な繋ぎの中で、既存秩序や考え方を創造的破壊する革命的事業を求めている。と考える私は、オーバー50である。
 つまり、年代別のリーダー像よりもっと洗練されたマイケル・マコビーのリーダー類型を紹介して置こう。
 エキスパート(旧クラフツマン)、ヘルパー(旧カンパニーマン)、ディフェンダー(旧ジャングルファイター)、イノベーター(旧ゲームズマン)、セルフディベロッパーである。
 しかし私は、これだけで飽き足らず「ソーシャルクリエーター」なる類型を必要と考えている。
 私たちの仲間には、生き残りや社会性を重視するヘルパー、熟練、自主性を持ち優秀な技術を追求するエキスパート、創造に意欲を燃やし、栄光を求めるイノベーター、熟練と遊びのバランスをとるセルフディベロッパーらがいる。心強い限りである。欠けているのは、権力、自尊心を重視するディフェンダーであろうか。
私は、ソーシャルクリエーターを自称する。
 今月のありがとうは、「それぞれの特性に磨きをかけて、コラボレーションでローハス社会を創りだそう」とする。
グッドジョブありがとう。来月も元気に頑張ろうではありませんか。
井上 健雄