2007年6月のありがとう
ありがとう

 満つれば虧(か)くるが世の習い。
 新月から満月、そして新月へのライフサイクルを述べたものだが、単に月の満ち虧けでなく、人生・物事というものは満足したらもう下降に入っているということを示しているのだろう。

 私たちは満つることのない仕事を続けている。やった(満月だ)と思っても、その時点でまた仕事(月)が大きくなっていて、またチャレンジである。
 そしてこれは必ず単なる繰り返しを意味しない。
 ドイツの哲学者、ゲオルク・ヘーゲルは、事物の螺旋的発展と言っている。一つの終わりと次の始まりは、必ず次元を変えて一段高くなっていることを意味する。

 私たちは相当なスピードで走り、相当なパフォーマンスをあげてきた。お互いの健闘を称えたい。
 しかし、だ。この仕事がやれるとか、繰り返しだとか、何かちょっと厭になるとかすると…それは後退していることだ。

 そういうケースであれば、自分の主たる仕事のアプローチを変える必要がある。仕事の次元をあげる、スピードをあげる私の考え方を記しておこう。

(現在課題) (向上ステップ)
1.工夫・新機軸が出ない (1)充電する
 @本を読む A遊ぶ Bのんびり
(2)相談する
(3)広く聞く
2.マンネリ傾向 (1)目標をもって出勤する
(2)経路を変える
(3)朝を早くする …
3.一仕事集中主義 いろんな仕事を平行処理
 ∴ 集中したってそう能率や効率はあがらないものである。

 月並みの例であるが、自己の点検の一つとして欲しい。
 年、月、日々の目標をどうしっかり把握して、その一つひとつをクリアしていく過程(成功あり、時には失敗もあろうが)に人格の成長、そして仕事のレベルアップがあるのである。

 もう第一四半期が終わりそうだが、予算の進捗考察による対策が必要だろう。
 誰でも止まれば魅力を欠く。止まるな!歩め!

 ありがとうが励ましみたいになってしまったが、大きな意味のありがとうと思って欲しい。
井上 健雄