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韓非子に有名な「矛盾」の挿話がある。
矛(ほこ)と盾(たて)を売っている商人がいて、「この矛はどんな盾をも貫くよ!」「この盾はどんな矛をも通さないよ」と売っていた。『では!その矛でその盾を突けばどうなるの?』と聞かれ、返答に困ったというものである。
さて、この無敵の盾が今回の話題である。あっ、分かりましたか?
イージス艦である。ゼウスがアテナに与えた無敵の盾を「イージス」と言ったところから命名されたものらしい。
あの「あたご」が無敵の盾なのである。
1,700億円もする最強の盾が、あろうことか親子の漁師船「清徳丸」を沈めてしまった。人々の安寧を護るものが、親子二人を海中に投げてしまったのである。
これも矛盾である。
こんな日本の防衛省関係者が無敵の矛を持ったら、どうなるのだろう。
感情的な論理ではなく、こんな矛盾が世界中そこここで起こっている。
日本ではアメリカを笑ったり否定しているが、アメリカの大統領選を見ていると、活力や若者のエネルギー、国民の意思が見えて、改めて国力を感じる。
日本の内閣総理大臣の選挙とは雲泥の差がある。
小泉氏 → 安倍氏 → 福田氏
この流れが良いのだろうか。
また、ヘッドが変わっても官僚は変わらない日本の構造が改められないと、日本は坂の上の雲を持てないだろう。
バラク・オバマ氏の「チェンジ」が選挙民に受けているのは、こうした既存の勢力に任すことの不都合をアメリカ国民が感じているからではないだろうか。
イージスからちょっとイージーな論理展開になりましたが、‘最強’とか‘変わらない’とか、こんな言葉は人を増長させてしまうのだろう。
そうした意味で「チェンジ」こそ始まりの用語とすべきだろう。
わがE-Beingも「チェンジ」をキーワードに「チャンス」を創造し、「チャレンジ」しようじゃないか!
今月もありがとう。
4月スタートまでの1か月(3月)への心構えはどうだろう。しっかりとこの30日を戦って欲しい。 |
井上 健雄 |
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