2008年7月のありがとう
MBAからMFA

 7月は、仕事満載でこのありがとうも25日期限に遅れてしまった。
 本日、7/28。わが八木綾子さんの誕生日である。こうなれば祝福を贈り始めよう。
『おめでとう。活発で利発な26歳。忙しくとも愁いを引かず、ひたむきな姿。それ青春。
 神護りたまえわが娘を。わが祈りこんこんと湧きいずる』

 さて表題に入る。
 今まで企業で尊重された学歴がある。MBAである。
 Master of Business Administration
 特に、ハーバード・ビジネス・スクールを出たら、大手を振ってどこへ入ることも可能だった。

 10年前なら、人気コンサル会社マッキンゼーの新入社員の60%以上がMBAであったが、今や40%を切るまでになっている。早く言えば、値打ちがなくなっているのである。
 これは経済のグローバル化による、マーケットの変質にある。
 中国でできるものは中国で作る方がコストが安い。発展途上国にできることは先進国がやっても勝てない。またコンピューターやロボットがうまくやることに手を染めても、無駄である。
 ITなんかインドがうんと進んできているし、定型業務にもううま味はない。ITを使う人をナレッジワーカーとしてドラッカーも礼賛したのに、もうインターネットに取って代わられている。

 左脳型技術(MBA型能力)は誰でも身に着けられるが、今後の競争力のキーは、右脳型能力なのである。
 これが私の主張するMFAなのである。
 Master of Fine Arts(美術学修士)
 別にMFAを取らなくても、この能力を磨くことが私たちの仕事の成功を約束するものとなる。

 つまり、こういう考え方が必要なのである。
 デザイン一つにしても、実用的なものが美しいというのは間違っている。美しいから実用的なのである。美しさこそが、よりよい生活やよい思想をもたらしてくれるのである。

 さぁわがパートナーたちよ。
 ‘美’に目覚め、美に活力を与え、わが事業の活力としようではないか!
井上 健雄