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立秋を迎え3週目にも入りますが、朝夕には秋を感じるようになりました。帰り途にはコオロギ、松虫の鳴き声が聞こえます。
この暑い夏も、随分‘風鈴’に助けられました。エアコンでなく、風鈴です。
温度でなく、音で涼しくなるんです。人間の感情って凄い。
私の尊敬するゲーテはこう言っています。
「人間は沢山のものを欲しがりますが、本当に必要なものはわずかです」
−ヘルマンとドロテーア−
たぶん本当に必要なものは、大自然の中に既にあると思います。森林の中の木陰や砂浜の波音など…
さあ、下期に向けての心構えです。
テーマは、全機です。個々人が持っている能力、機能を全活性させることです。
それができる人を天才というのだと思います。
私は、生物の天才性を見るにつけ、私たちの天才性にもっと自信を持つべきだと言いたいのです。
天才とは、天から授かった才能です。魚は泳ぎの天才だし、鳥は飛びの天才です。
かように人間一人ひとりも天才であることに間違いありません。
しかしその才が生きて発揮されているかというと、疑問です。
ツバメなどは、親鳥が餌を運んでくる随分前から口を開けて鳴き始めます。
卵からヒナが孵るときには、「●啄同時(そったくどうじ)」という天の才をもっています。●は、ヒナが卵から出ようと内から殻を突っつくこと。啄は、親鳥が外から突っついて卵から出てくるのを助けることをいいます。これが同時でないと、ヒナが出られなかったり、早いとヒナに成らず死んでしまいます。
この「●啄同時」を全機といいます。
わが天才たちよ、上期は苦戦だ。
全機なしには、この下期は厳しい。さぁ、己の能力を全機させよ。
グッドジョブで新しい展望を数々開こうではないか。
今月もいい頑張り、ありがとう。
●は口へんに卒
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井上 健雄 |
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