2010年3月のありがとう
如来蔵の思想

 平成21年度の有終のありがとうです。
 なかなか起伏の多い一年でした。体力が問われ、意思力、精神力が試されました。
 何とか無事に乗りきれました。ありがとう。

 世の中、本当に激変です。
 今、日溜りにいたのに、いつしか影がさし、小雨となり、本降りになる。
 つまり、今日の正解が、明日の不正解といった具合です。

 こうした時には、ロバート・ブラウニングが懐かしい。

時は春
日は朝
朝は七時
丘の中腹に露みちて
あげひばり名のりいで
かたつむり枝に這い
神、そらに知らしめす
なべて世は事もなし
   (「春のあした」より)

 しかし逆に考えると、「なべて世に事があり」だからチャンスもあり、楽しいものかもしれません。
 雨が降る、厭なことがある、これはチャンスの裏返しです。

 悪と出会っても、その中に如来(仏)が入って(蔵)いると考える英知を、如来蔵思想といいます。

 こう思える為には、体力、意思力、精神力が必要です。
 だからどんな時も、真面目に正直に努力をしよう。そうすれば本当の輝く福がやってくる。
 どうです。元気でるでしょう。
 人の力は、天より仏様よりやってくるのです。
 必要なことは、ひたすら正直に歩むことです。

 さぁ21年度の頑張りありがとう。お陰様で無事です。
 22年度も、一層の智慧を働かせ、一層の飛躍をしましょう。
 ありがとう。

井上 健雄