創刊号 2005年10月26日発行


contents ご挨拶
ご挨拶  「エスペラント」は希望する人という意味を持つ。ポーランドの眼科医ルドヴィック・ザメンホフがエスペラント語を創造した。しかし1887年では、世界共通語として言語のプラットホーム(デファクト・スタンダード)には成り得なかった。今のインターネット時代なら、さぞかし素晴しい世界言語モデルとして一世を風靡したことだろう。

 この時代に私たちは新システムを構築した。Land-Ecoという土壌第三者評価システムである。IT全盛の天の時に恵まれたと言えるし、最初に大市街地の東京と大阪でこのビジネスモデルを実践していくことは、地の利もあるといえる。
    
 あと一番大事な評価員体制は、斯界の権威、学識経験者を核に戴きながら、実務者そして技術士会、監査法人や公的団体の方々の支援体制も十分整っており、人の和も十分である。
    
 20世紀は、地球バブルとも言うべき資源浪費と人口爆発により、地球環境は大変なダメージを受けている。例えば、地球が一万年かけて造った石油を一日で消費したり、この20年で2億haの森林を減少させたり、1.2億haの砂漠化を招いたり、後世の人々の資源を壊滅させている。
 
 経済・市民生活も制御なき世界化の荒波に翻弄され、持てる国(者)と持たざる国(者)の差を広げるばかりである。その上、サイバー空間の質・量ともの驚異的な成長は、実体としての大陸にも擬させてしまうほどにインビジブルな新大陸を形成し、そこで生活する人々に富を集中させる結果となっている。
 
 そこで私たちは、できる限り市民の皆さんと一緒に、この新大陸での働きどころを創りだして、一部の人たちに富が集中しない手がかりに着手していきたいと考えている。
 
 私たちはこの新事態への新ルールを学ぶとともに、広い視野における新ルール創りこそが必要だと考えている。なぜなら21世紀は大変化の時代にあり、自分の専門、自分の会社、自分の国だけを見つめている視座からは有効なソリューションは生み出せないからである。

 そこで私たちは、日本(地球)社会が求める改革の仕組みの方向を(1)環境(2)ウェル・ビーイングという二つのカテゴリーをLOHAS(Lifestyle of Health and Sastainability)という新モードに収斂させて、ソリューションモデルを創造し、社会的ムーブメントを起こそうとしている。
   
 Land-Eco以外で取り組んでいる主なシステムは、青果ロジスティックプロジェクトとローハス安全・安心プロジェクトの2本である。
   
 ソリューション創造の実況中継としたくて、そして希望の王国には冬のないことをお伝えしたくて、この新「クオーレ」を発行する。

井上 健雄
エコロジー研究会
『緑の雇用から未来が見える』
『CSRの取組みについて』
Ecology
『プランBという生き方』
『LOHASクッキング』
Well-Being
『介護難民のない社会と福祉ビジネス』
編集後記
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