年4回発行

●ご挨拶

「エスペラント」は希望する人という意味を持つ。ポーランドの眼科医ルドヴィック・ザメンホフがエスペラント語を創造した。しかし1887年では、世界共通語として言語のプラットホーム(デファクト・スタンダード)には成り得なかった。ところが現在は、新しい状況の中で、ディファクト・スタンダードを創りあげることが勝ち組にもなるし、社会的なソリューションを生みだすことになっている。

 20世紀は、地球バブルといもいうべき資源浪費と人工爆発により、地球環境は大変なダメージを受けている。例えば、地球が一万年かけて造った石油を一日で消費したり、この20年で2億haの森林を減少させたり、1.2億haの砂漠化を招いたり、後世の人々の資源を壊滅させている。

 経済・市民生活も制御なき世界化の荒波に翻弄され、持てる国(者)と持たざる国(者)の差を広げるばかりである。その上、サイバー空間の質・量ともの驚異的な成長は、実体としての大陸にも擬させてしまうほどにインビジブルな新大陸を形成し、そこで生活する人々に富を集中させる結果となっている。

 こうした激動の中、私たちの社会は高齢社会にも突入している。65歳以上の高齢者は2000年2,187万人(17.2%)であったが、25年後には3,312万人(27.4%)、1,100万人以上の増加が見込まれている。それに対し、介護の担い手であった家族が、核家族化や少子化といった原因で減少し、家族だけの介護は難しい社会状況になっている。

 このように、地球や社会変転の中で、正しい社会ソリューションを提供していく為には、私たちはこの新事態への新ルールを学ぶとともに、広い視野における新ルール創りこそが必要だと考える。なぜなら21世紀は大変化の時代にあり、自分の専門、自分の会社、自分の国だけを見つめている視座からは有効なソリューションは生み出せないからである。

 そこで私たちは、日本(地球)社会が求める改革の仕組みの方向を(1)環境(2)ウェル・ビーイング(人権の尊重・自己実現)という二つのカテゴリーに分けて、ソリューションモデルを創造し、社会的ムーブメントを起こそうとしている。

 こうしたソリューションの創造の実況中継としたくて、そして希望の王国には冬のないことをお伝えしたくて、この「クオーレ」を発行する。

代表取締役 井上健雄

●Cuoreとは
 クオーレとは、イタリア語で心を意味します。正しい心の情報を皆様にお届けしたいと思っております。
 皆様からも「心」の発信をお願いします。
 フィランスロピー研究所が定期的に出している機関誌です。もともと会員の皆様にお届けするもので、いずれ会員の方のみに限定させて発信させていただきますが、しばらくは一般公開させていただきます。これを機会に、Cuoreを試読ください。

 

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