2005年8月のありがとう
繰り返す
  この暑い夏もあと少しとなりました。連続休暇も取らず頑張ってくれてありがとう。
 私なんか暑さにクラッと来そうなのに皆元気で大したものです。
 そろそろ世間も秋の収穫期に向けて拍車がかかる頃です。
 そこで「秋」(良いとか実りを意味する)を迎える話をしましょう。

 良いとか実りの為に仕事をうまくする方法を伝授します。「な〜んだ!仕事の為か!」とゲッソリすることはありません。仕事こそ、人生を豊かに楽しく生きるキーポイントなのです。

 スイスの碩学カール・ヒルティは『人を幸福にするのは安息でなく、仕事を通じての創造の喜びとその成功による』と言っています。彼の『幸福論』の冒頭を飾っているのは、愛でもなく学習術でもなく、「仕事術」であることを思い出してください。

 さてその中で彼が最も強調していることは‘繰り返し行え’である。その結果、知識や技術が身につくとしています。

 こうした考え方は、もともと新手必勝の私に馴染まないものでした。しかし、繰り返しは、同じものになるのではなく、スパイラル的に上質なものに変化するのです。そしてその積み重ねは、ある時に異次元ジャンプを齎してくれることに気付いたのです。

 今、している仕事を日々上質に繰り返してください。これをやり抜けば、何処にも負けない戦略力(ストラテジック・フォース)を持つことになる筈です。

 仕事と同様に読書もこうした傾向があることを理解すべきです。私もそれなりの読書家で万巻の書を読んできたと言っても誇張でもありませんが、最近は古典や良書を繰り返し読む魅力の方が勝ってきました。
 まあ〜こんな風に考えれば、毎日の暑さの繰り返しも素晴らしい秋を連れてきてくれると言えます。

 さぁ頑張り続けようではありませんか!
井上 健雄