2006年11月のありがとう
陽気の哲学で進め

冬、晩来に寒風吹かんと欲す
暖かき酒 湯の如く心身を癒す
笑いてよく一盃を飲むべし
                    健易


 年末も近く、色々な忘年会が始まりだしました。それぞれいい会で、いい人脈、いい人生の味付けをしてください。
 勿論、気をつけよう!深酒、泥酔、暗い夜道。
 日ごろ疎遠になっている方々とも旧交を温めてください。その時はトコトン夜が明けるまでか終電まで、盃を傾けるべきです。

 まだ11月ですが、今年の反省と来年についての計画を立てるには、この1ヶ月有余が必要です。
 この4月から11月の8ヶ月、余り福に巡り合ったとは申せません。また、禍に見舞われた訳でもありませんが…
 淮南子(えなんじ)の万事塞翁が馬で纏めたいと思います。

 福が来たと思っていたら禍となったり、禍に見舞われたと嘆いていたら幸福がやってくる。日本人は、それを「ケセラセラ なるようになるわ」と考えます。
 しかし本来の意味はそうではありません。

 人が第一者の私を出せば「詩」になり、第二者の人を考慮しますと「礼」になります。第三者の立場になれば「易」になります。
 私たちのカンパニーだけで考える詩で、喜んだり嘆くのではなく、相手への礼を弁(わきま)え、第三者の易の立場でもって深く考えることです。そうすればどのような苦難も陽転します。
 これが私の考える「万事塞翁が馬」です。

 さぁ!皆さんも礼と易でもって次年度の計画を立ててください。勿論、今の美しい詩も詠んでください。
井上 健雄