| テーマ: プラントサイエンス(植物科学) | 
        
         
            育種というと、今まではおいしい果物とか青色のバラとかの目的で色々チャレンジされ、成果を残してきました。この育種に限らず、環境問題のソリューションをバイオパワーを活用して創造できないかが今月のエコ研のテーマです。 
             この思いを強くしたのは、ノーベル賞の歴史の中で初めて植樹によるノーベル平和賞が授与されたことにあります。アフリカの緑化運動に取り組むケニアの女性環境活動家ワンガリ・マータイ(64歳)です。27年間続けたグリーン・ベルト運動で20カ国以上で3000万本を植えたのです。いま地球上から人間の都合で木がどんどんなくなっているというのは異常な時代なのですから。植物は基本的に死はないのです。縄文杉など7000年という途方もない寿命を保っています。こうした植物の戦略はたいへん素晴らしいものがあります。 
             一、自分で自己を育てる栄養をつくり出すこと。 
                つまり他所から食べ物をとってこずに生きられるのです。 
                そう!植物の偉大な戦略は、光合成を持っていることです。 
             一、細胞に全能性があり、どの部分を培養してもその個体をつくり出せること。 
                人間だと生殖細胞以外は無力なのです。 
             この二つだけで『凄い』の一言でしょう。30数億年かけて完成させてきた叡智なのです。ただし、三つ目の特徴の環境依存型であるところが弱点と言えるかもしれません。地球時間の変化でなく、人間時間の早い変化についてこれないと思うからです(この辺りはもう少し続きがあるのですが、別の機会に述べましょう)。 
             さて、この三特徴を活かしてCO2削減のソリューションを考えてみましょう。例えば、海藻を現在より3cm深いところでも光合成を可能にすれば、地球のCO2の増加を止め、尚且つ削減できる筈です。その為に海藻の光センサーをよくすることです。なにせ太陽光の0.2%か0.02%のオーダーでしか光合成に使われないのですから……。そしてもう一つは海藻の細胞の脂質の融点を変えればよいのです。北海道の海藻は春先に流れてしまうのです。この現象は海藻の細胞の脂質膜の融点が低い為、暖かくなれば融けて細胞が壊れるのです。つまり、この融点を少しでも高くすることができれば、立派な海藻をCO2の固定化に役立つということです。なにせ、もともとCO2だらけの大気に酸素を創り出したのは海藻だと言われているのですから。 
             こんな技術は宮武先生をはじめ、エコ研を応援してくださる教授の方々やトラスティの方々のお知恵を拝借しながら、完成させ、ビジネスとして有効化させたいものです。 
             さあ、そんなエコ研です。特別講演をいただく先生のご紹介です。日本の、というより世界の碩学という形容詞がぴったりの大久保先生に2004年の環境問題を総括していただきながら、また脱欧入亜の必要性についても示唆いただきます。また、水野先生は日本のオーガニックの取り組みをリードされる。また、エコファーマーへの応援歌も惜しまれないその使命感の高さと正義感に触れていただきたいと思います。 
             忙しくて余り参加できなかった方も、今年最後の集まりです。お顔を見せてください。 
            お待ちいたしております。 | 
        
         
          
               
                |   開催日   | 
                2004年12月10日(金) | 
               
               
                | 時 間 | 
                第一部 13:30〜17:15 (受付 13:00〜) 
                  第二部 17:15〜19:15 | 
               
               
                | 場 所 | 
                第一部 ATCビルITM棟9F  セミナールーム #1(大阪市住之江区南港北2-1-10 ATCビルITM棟9階)   
                  第二部 ピア6(ATCビルITM棟 6F) | 
               
               
                | 参加費用 | 
                エコロジー研究会の方は年会費で充当致します。会員企業はお二人まで無料招待させて戴きます。ゲストスピーカー、招待者の方々は、人格の香りと最新の情報が参加費となります。その他の方で参加を希望される方は、メール(ecoken@e-being.jp) にてお問い合わせください。 | 
               
               
                | 申込締切 | 
                2004年11月30日(火) | 
               
               
                | 申込方法 | 
                下記のファイルのいずれかに記入後、FAX(06-6614-1801)或いはメール(ecoken@e-being.jp)でお願いいたします。  
                     申込書(Word)  
                   申込書(PDF) | 
               
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          |  ∵ACCESS | 
        
         
            | 
        
         
          | <第一部> | 
        
         
          
               
                |   13:30〜13:35  | 
                事務局連絡 エコロジー研究会事務局 | 
               
               
                | 13:35〜13:55 | 
                会長挨拶 井上 健雄 (エコロジー研究会会長) | 
               
               
                | 13:55〜14:35 | 
                「ロジスティクス研究会は日本の食料自給率向上に貢献できるか?」 
                  宮武和孝氏 (大阪府立大学大学院農学研究科教授) 
                  14:30〜質疑応答 | 
               
               
                | 14:35〜15:15 | 
                「新技術で起こす新ビジネス」(仮題) 
                  菅原正孝氏 (大阪産業大学人間環境学部学部長・教授) 
                  15:10〜質疑応答 | 
               
               
                | 15:15〜15:25 | 
                ♪♪♪ コーヒーブレイク ♪♪♪ | 
               
               
                | 15:25〜16:15 | 
                「サステイナブルシティを目指して」 
                  大久保昌一氏 (大阪大学名誉教授) 
                  16:10〜質疑応答 | 
               
               
                | 16:15〜17:10 | 
                「食の安全をめぐる現状と課題」(仮題) 
                  水野葉子 氏 (NPO法人日本オーガニック検定員協会理事長) 
                  17:05〜質疑応答 | 
               
               
                | 17:10〜17:15 | 
                事務局連絡 エコロジー研究会事務局 | 
               
              | 
        
         
          | <第二部> | 
        
         
          
               
                |  17:15〜19:15 | 
                共感ディナー / エコロジー研究会 会員報告☆さあ、共感ディナーで私たちの人生を加速させようではありませんか!☆(注) 
                  どなたもこのディナーに参加せずに帰られてはなりません! | 
               
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