書籍紹介 〜温故知新路線〜

 最新のものではなく、また古典というには早い名著を紹介しよう。なぜなら良い本とは、時の光芒を経て一層輝きを増すものだから。

「スモール イズ ビューティフル
― 人間中心の経済学」
  E.F.シューマッハー(1911〜1977)
  講談社(1986)


 この本は出版と同時にベストセラーに入ったものなのに、素晴らしい本である。
 これは最初「ホーム・カマーズ」という題で出版されようとしたが、編集者が『人間は小さいものである。だからこそ小さいことはすばらしいのである』というくだりに目をとめて、標題になったものである。
 スモールイズビューティフルは、日本でも一世を風靡した言葉である。
 三つのフレーズを見て感動し、本を発注してください。

怖いフレーズ
「現代は、軽薄な者が盲人の手を引く危険な社会だ」

好きなフレーズ
「仕事は人間を向上させ、活力を与え、その最高の能力を引き出すように促す」

考えるべきフレーズ
「智恵とは真理の知識を現実に即して決定に変えることを意味する」


目次へ●●●次へ