フィランスロピー研究所 今月のありがとう
フィランスロピー研究所
フィランスロピー研究所 今月のありがとう
2012年5月のありがとう
イメージ画像 失敗を成長の糧とする

 いろんな試練を受けた若き新入生が頑張ろうとしている。
 そんな彼らに考えて欲しい言葉がある。

It’s no use crying over spilt milk.

 これを日本語にすれば、こうなる。

覆水盆に返らず

 盆からこぼれてしまった水は、もう集めようがない。
 済んでしまったことは、クヨクヨすることを止めようというものである。
 人は失敗したら、そのことにこだわらず、すっぱりあきらめる…
 これじゃ駄目なんですよ。

 花は桜木、人は武士、駄目なら、パッと散る。これを粋と思うのは日本人。
 これでは成長できないだろう。
 時間を直線的・短期的にとらえるからである。
 世の中には、もっと長い時間もあるし、輪廻の時間もある。
 超長期なら、こぼした水は蒸発し、いずれ雲になり、雨となり戻ってくるし、こぼれた水を吸って成長したきゅうりとでもなれば、おいしい食べ物として返ってくるだろう。

 失敗をしっかり見つめ直すことである。
 失敗をウォッチする能力こそが、リカバリー・ショットを打てるのである。
 表面上、変えて見せても、同じ考え方、同じ能力なら、結果は同じ失敗で終わる。
 自分をウォッチし、駄目なところをしっかり改善する努力を続けることである。
 改善努力を持続せずして成長なしである
 覆水盆に返すという気持ちで、持続的に頑張って欲しい!

井上 健雄

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