第6号 2007年12月21日発行 |
contents | ご挨拶 「突出した個人を創る」 |
ご挨拶 『突出した個人を創る』 エコロジー研究会 『温暖化は 『土壌の安全・安心は 『松尾芭蕉』 書籍紹介 編集後記 バックナンバー |
この大航空時代に羽田か成田で争っている。千葉県知事が、漁民をあおり漁業権で羽田の第四滑走路を中止させようとしています。 今、成田と羽田の乗り継ぎや手続きなど、5時間もかかる。私たちの競争しているのは、シンガポールのチャンギ空港であったり、上海の浦東やソウルの仁川である時代に… これは伊丹と関空も同様です。チマチマ国内のシェアを分け合ってるうちに、海外から置いていかれるのです。政治家から官僚、地元住民の葛藤から生まれるものは、時代遅れの貧弱な子でしかないのに…… 今、磨き抜くべきは、羽田であり関空なのです。 ちょっと視点を変えましょう。 TOEICの試験で英語の得点No.1はどこでしょう。(勿論、英語を母国語としない国で)ドイツです。なぜ? ドイツがある時期にアメリカ企業の買収をしたのですが、殆どの企業で業績改善ができなかったのです。そこでアメリカ人では無理と判断し、ドイツからアメリカへ人を送り込みました。そのコミュニケーションツールとして、英語に取り組んだ結果なのです。 企業の政策と方針が、ドイツのTOEIC英語力No.1となったのです。企業の取り組みというものが、ドイツ(世界)を変える原動力となったのです。 こう考えると、やはり天才がいるんじゃないかと思います。ヨルマ・オリラがいるんです。あのノキアです。 ノキアは、母国フィンランドでの売上は1%、海外で99%を稼いでいるのです。 つまりこれからは、一人ひとりの「個の時代」なんです。21世紀は。まぁ日本なら孫正義氏、澤田秀雄氏でしょう。 しかるに昔も今も日本は、知識レベルの高い集団とか官僚とかいう言葉に毒されているんです。 今の経済産業省よりも優秀と言われたかつての通産省(1970年代)にしたって、『狭い日本にはクルマなどいらない。鉄道と飛行機と船で十分だ』と言っていたのですから。 金融庁の銀行政策でメガ・バンクをつくりましたよね。これらは預金者に金利を払う能力もないし、海外でも稼げません。なんて無駄なんでしょう。 生き残るのは、世界的な視野の中で経営する能力のあるところで、大・小ではないんです。 そこで考えたのです。21世紀の新感覚のための三つを提案します。 その一です。私たちの持っている既成の心理を変えることが一番だと思います。既成とはすでにできあがっていることであり、既成事実とはいまさら変えられない事実を言います。これを変えるのは大変です。 いい手は、違う民族、違う言語を話し、異なった考え方を持っている人と交わり、その人々との交歓を通じて物事を見ることです。そんな会を考えています。5カ国位で始めたいと思います。ベース言語を英語とします。最初は英語が全く話せなくても結構です。 その二はIT教育です。少しはテクニカルな話もありますが、基本はツールとしてのインターネット活用自由自在の実現です。 その三、リーダーシップ教育です。これは言わずもがなですが、最近のリーダーに求められる能力についての情報提供です。体験学習も取り入れます。 そしてこれらはteachではなく、learnするプログラムとします。teach(教える)は答えのある勉強ですし、learnは学ぶ、つまり問題提起と新しいソリューションを生み出していく過程を指します。 この三つを経営層と若手幹部に提供します。 皆さん、血湧き肉躍りません。2008年のイー・ビーイングに期待してください。もちろんこの構想へ数千の注文・希望もお願いします。 井上 健雄
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